OneMix2Sを使い始めて1カ月が経過しました。
同じ7inchのディスプレーを持つGPD Pocket2とOneMix2Sですが、やはり体感での性能はOneMix2Sがかなり上と感じられます。
それでは、実際にこの2機種を比較して行きましょう。
まずは、性能面を中心に比較してみたいと思います。
1.PCmark10
定番のPCmarkですがPCmark10から
PCmark10ではOneMix2Sが概ね1.2倍程度の性能でしょうか?
あまり大きな差とは言えませんが違いは体感できますね。
2.Crystal Diskmark
さて足回り(Disk I/O)も様々な使い勝手に影響します。
Crystal Diskmarkも見ていきましょう。
eMMCとPCIeという事もあり、ここは大幅な性能差があります。
OneMix2SはGPD Pocket2の3倍以上の性能でありさすがに体感で大きな違いを感じるところです。
I/O性能はOneMix2Sの圧勝です。
3.CINEBENCH R15
CPU性能に関してCINEBENCH R15でも見ていきましょう。
CPUでの性能は同じCore m3同士での1世代の差となりますがPCmark同様にOneMix2Sは1.2倍程度の性能が出ています。
性能以外の実際の使い勝手に関してもコメントしておきたいと思います。
4.360度展開(YOGAスタイル)
この部分がOneMix2Sの最も凄い部分であり、7inchの小型筐体が文庫本サイズのタブレットになります。
小型筐体を生かした利用形態ですから、これが実現出来るというのはOneMix2Sの大きなアドバンテージになります。
5. アクティブスタイラスペン
タッチパネルがある事でPCの操作性は大幅に変わります。特にスマートフォンと変わらないサイズの7inchクラスは、どちらかと言うと積極的にキーボードをバリバリ使って何かを生み出すというよりも、作られたものを利用するという使い方が多いのでは無いでしょうか?
そんな時にペンがしっかり使えると、キーボードからの入力以外の選択肢として、このクラスの小型PCの利用範囲を大きく拡げてくれます。
OneMix2Sはアクティブスタイラスペンに対応した事で、このクラスでは唯一無二の非常に魅力的なPCになっています。
6. 発熱問題
OneMix2Sの優れた部分ばかり挙げていますが弱点にも触れておかねばならないでしょう。
それは、PCIeのSSDといった高性能な部品による発熱です。
GPD Pocket2と比べてもOneMix2Sは明らかに熱いです。
果たして、超小型PCには、メインマシンにもなり得る高性能は必要なのでしょうか?
7. 電源問題
性能面では圧倒的なOneMix2Sですが、USB PDの12Vを利用するという、若干癖のある電源仕様です。
共にUSBtypeCから給電するという仕様ながら、OneMix2SはUSB-PDの12Vを利用するというかなり変わった仕様であり、ACアダプタにせよ、モバイルバッテリーにせよ使える機種がかなり限定されます。
モバイルマシンとしては電源確保は死活問題ですから、ここは注意しておきたいポイントです。
8.総括
GPD Pocketが切り拓いた超小型PCという市場に2in1のYOGAスタイルとスタイラスペンへの対応で登場したOneMix2S。
現行世代では性能面含めてOneMix2Sの圧勝とも言える状況ですが、発熱を考えると本来超小型PCに何を求めるかという点も含めて色々考えさせられます。
これからは自分はこのOneMix2Sをメインのモバイル機として行くつもりですが、果たしてPanasonic-RZ5以上に活躍してくれるでしょうか?