GPD Pocket2となって大幅にパワーアップされたCPU性能。
ほぼ同じサイズ感ですが、やはりサクサク動作するCPU性能は使い方を拡げます。
まずは性能面を中心にGPD PocketとGPD Pocket2を比較してみたいと思います。
1.PCmark10
定番のPCmarkですがPCmark10から
PCmark10では概ね1.5倍程度の性能でしょうか?
これは明らかに体感でもハッキリと判る性能差ですね。
2.Crystal Diskmark
さて足回り(Disk I/O)も様々な使い勝手に影響します。
Crystal Diskmarkも見ていきましょう。
同じeMMCという事もあり、あまり速度は期待できませんが、概ね1.5倍程度の性能です。
I/O性能も上がっています。
3.CINEBENCH R15
CPU性能に関してCINEBENCH R15でも見ていきましょう。
CPUでの性能はやはりCore m3とAtom x7の性能差は大きく2倍以上の性能差があります。
性能以外の実際の使い勝手に関してもコメントしておきたいと思います。
4.ポインティングデバイス
GPD PocketにはThinkpad等でファンの多いスティック型のポインタがキーボード中央部に実装されています。
GPD Pocket2ではキーボード右上部分の光学式のポインターに置き換わりました。
これは、慣れや好みの問題も大きいのですが、やはり光学式よりもスティック型のポインターの方が操作性は高いと感じられます。
この点はGPD Pocketの方が優れている点では無いでしょうか?
両手持ちをした際にはGPD Pocket2の様な右上部分はポインター操作には良い場所なので、出来ればこの右上にスティックを実装してくれれば使い勝手がかなり良かったと思います。
実は富士通が10年以上前に販売していたLOOX Uシリーズは右上にスティック型のポインターを実装していましたね?
5.外部モニター出力
GPD PocketにはMicro HDMIのコネクターが実装されており、ここから外部のモニターへの出力が可能です。
GPD Pocket2ではMicro HDMIコネクターが実装されていませんので、USB type Cを経由した出力となります。
自分の個体の固有の問題かも知れませんが、USB type Cのハブを経由したHDMI出力は不安定です。(何種類かのハブを利用したが変わらず)
やはりMicro HDMIといった外部モニター出力は専用のコネクターが実装されている方が安心です。
この点もGPD Pocketの方が優れている点です。
6.MicroSDカードスロット
GPD Pocket以前のGPD Winにも実装されていたMicroSDカードスロットがGPD Pocketでは実装されていません。
GPD Pocket2では再びMicroSDカードスロットが実装されました。
これは本体Storageが128GBと容量的に余裕の無いGPD Pocket/2にとっては大きなポイントです。
GPD Pocket2ではSAMSUNG製の512GBのMicroSDカード(MB-MC512GA/ECO) を問題なく利用できています。
これはGPD Pocket2になって便利になった点です。
7.総括
CPU性能の向上という正常進化で使い勝手が大幅向上し、日本での取り扱い代理店もしっかりとしてきましたので安心して利用できるのではないでしょうか?
自分は常にGPD Pocket2を携帯し、お客様先でのデモンストレーションや資料作成等にも活用しています。
ポケットにも入るフルスペックPCの存在はPCの使い勝手を大幅に変えてくれます。
かつてMicrosoftのOrigami Projectが見た夢は、10余年の時を経て現実になって来ました。